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【光麺】
光麺070304

◆熟成光麺 730円
◆えいけん的ランク:"A"

◆今日は熟成光麺を食べました。日曜はランチサービスがないけど、美味しさは相変わらずでした。

さて今回はらーめんネタではなく、あるマンガのレビューをメインとしたお話です。
その名は『3×3EYES』。ヤンマガで長期にわたり連載されてた冒険ファンタジーと個人解釈的歴史モノが融合した作品です。作者は高田裕三氏。既に完結した作品ですが、あまりに有名ですので知らない人は少ないでしょう。

三つ目をもつ妖怪『三只眼』パイと、その力”不老不死”を得た藤井八雲が繰り広げる壮大な冒険で、40巻にもわたる大長編マンガです。
(あらすじについてはカツアイしますが、下記ネタバレがあるので未読の方はご注意下さい!)

何故急にこの作品のレビューをする気になったかというと、ここ最近になって再度1巻から読み直す機会があり、改めてこの作品に惚れ直してしまったからです。
おいらが最初に”3×3”に出会ったのは学生の頃でした。当時本格的なファンタジー作品と呼べるものはあまり出回ってなく(おいらが知らんだけかもしれんけど)、独特の世界観や美しいビジュアルに、たちまち魅了された記憶がありました。
とはいえ、非常に複雑かつ専門的でこみいった構成がなされていた為、最初の頃はその面白さを充分理解できずに表面的にあらすじをなぞっていただけでした。(それでもアクションがハデなんで面白いんやけどね)

その本質的な面白さに震えたんは、第二部の終盤(5巻)。あまりに悲劇的なヒロインの決断と、見事に読者を謀った秀逸なストーリー。かつてマンガにおいてここまで小説的に展開を配慮された作品に出会ったことがなく、おいらは非常に感動してしまいました。
といっても、最初から感動したというワケではないです。当初は何やらようわからんで『ふ~ん』と理解した気になってたんですが、後日改めて最初から予備知識を備えた環境で読破することで、この作品のすごさに気づかされました。これこそが、”3×3”の作者がわざわざ第二部という新展開を用意してまで読者に伝えたかったコトなんやと。

そして第三部以降、この第二部までで築かれた基本的な土壌と伏線をベースに、少しずつ”大いなる謎”が解明に向かって見え隠れしていきます。この魅せ方ももの凄いですが、何より細部まで考えられていた世界観(スケール)の大きさには、ただただ感服モノです。
とはいえ、様々なエピソードで読者を飽きさせない工夫は凝らしてあるものの、第二部のような衝撃的なクライマックスはその後特に到来せず、はたまたおいらは少し取り残されて『ふ~ん』的な感覚に戻り、結果的に数年前の最終巻を手にしても、これまでの感動を超えるものは感じることができませんでした。

しかし!今回改めて40巻全てを通して読み返すと…まさに第二部完の時と同じ、いやそれ以上の感銘を受けてしまいました。特に最後の4巻はスゴスギル!!
天真爛漫で自由な『パイ』、理知的で自尊心の強い『三只眼』、不完全ながらも偉大なる聖なる力を持つ『八雲』。この三人のキャラクター性は作品の中で大いに洗練され、最終的には見事にひとり立ちします。そして、ある意味では少年誌としての理想的な人間像を形成します。陳腐な言い回しですが、彼らは作品を通して読者の心の中で『人化の法』を完成させたんやと思います。
作中で一時的に念願の人間になることができた彼女達は、最終的にまたもとの鞘に戻ることとなりますが、これこそが三人全てを”生かす”ことのできる最大のハッピーエンディングだったと思います。そして、数々の魅力的な作中の住人達にとっても…。
そして、この完結に至るまで、読者みんながイメージしていた様々な憶測や推理が、完璧な形で反映されている。これだけのものが創りあげられた背景には、作者のただならず努力と葛藤があったものと思われ、安易に想像するのも躊躇ってしまいます。

長い連載の中で作品が大きく路頭に迷ったり、独自の宗教観に偏ったりすることなく(まあ少し趣味に走った展開はあるけど、遊び心の範疇)、作者は最終的にふたつのメッセージを我々に送っています。
”自分自身の闇の力”そして”人はお互いに補うことで生きている”ということ。前者はともかく、後者は借り物ではない、作者自身の心の叫びがダイレクトに伝わってきます。人間が人間を愛するもっとも基本的な考え方なのかもしれません。

おいら自身感じたことですが、この作品はあらゆる意味で独創的なため、多くの人に受け入れられるには根気強さが必要かもしれません。しかし、その真価(作者が伝えたいこと)は、あえて作中の奥深くに隠されており、そこに辿り着いた時の感動は大衆的な作品では絶対に味わうことができんと思いました。
いちファンとして、この偉大な作品に出会えた幸運を、今改めてうれしく思います。


◆JR西口から左を向いて、線路(ガード)と交番の間の路地を入って3分ほど歩く。明治通りに出たらすぐ左手にあります。
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-3/最寄り駅:代々木駅

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えいけん

Author:えいけん
ようこそ“えいけんワールド”へ!
ここではらーめんをメインとした東京のおいしいお店を開拓してます。個人的意見ですが、仕事や学校を終えた後にガッツリ食べるらーめんは最高!至福のひとときです。

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