2006/12/09 16:14:19

◆一番ラーメン(醤油) 850円
◆えいけん的ランク:"A"
◆環七沿いはかつてらーめん激戦区の一つと言われ、おいらも『土佐っ子』『味噌一』『野方ホープ』等、お気に入りのらーめん屋さんにあしげく通ったことがありました。中でもボリュームたっぷりで超魅力的ならーめん屋さんである『ラーメン一番』を今回レビューします。実に7~8年ぶり位でわくわくです。
当時はバイクで通ってたので、江古田から歩ってくのは今回初めてです。ただ地図上でイメージするより近かったんで一安心するも、看板とかないんで全体的にお店の外は薄暗く、『まっまさか臨時休業とかちゃうやろな・・・?』と一瞬どきっとしました。ちゃんとやってましたが。
店内はがら空きでちょっとびっくりした(当時は行列が当たり前やったので)けど、おいらが入った後でワラワラとお客さんが増え、いつの間にか満員に。店員さんはみんな若くなってて、世代交代があったんかもしれません。
さて、席に着くなり迷わず定番の『一番ラーメン醤油味』をオーダーしました。主張し過ぎないほんのりのっかった脂が、その後訪れる背脂ブームの前身であったように思え、なんや90年代にタイムスリップしたよーな不思議な気分でした。スープは半透明で重そうな雰囲気ながらも意外に口当たりはあっさりです。ただこのスープ、塩分が多いのか食後には異常に喉が乾くので要注意。
麺は断面が四角いストレート麺で、ポキポキした歯ごたえの残る硬さです。量も多めで、この麺に最もこのらーめん屋さんの個性が表れてるよーな気がします。そしてトッピングはもやし、コーン、煮玉子(1個)、チャーシュー(3枚)、ネギ、メンマと豪華なラインナップです。これだけあると、麺が逆に少なく感じてしまいますが、実は麺そのものも量は多めなので、大盛にすると大変かも。
全体的なバランスが非常に良く、それぞれの具も特に相性の良さを感じます。麺ともやしは互いの食感を引き立たせ、淡白なチャーシューに黄身まで味の染みた濃い煮玉子がメリハリを強調し、大量のコーンをすくうためにスープを思わず飲み干してしまう・・・といった具合です。ほんのりにんにくの風味が香る、一昔前の名品ですな。
数年ぶりに食べてみて、やっぱりこの時代で世間一般的には大きく受け入れられんらーめんやなと、改めて思いました。でも、おいら個人にとっては特に思い入れの深い”この味”と”江古田という街”が、遠い日の記憶をくすぐってくれます。またいつの日か、この記憶を思い起こすために訪れたいと思う。
◆北口を桜台方面に下りたら、江古田斎場の脇の道をひたすら進む。いつのまにか北西を向いてるので、環七にぶつかったら右に曲がって道沿いを進む。随分距離があるように思えるが、男の足なら駅から6分程度。有楽町線小竹向原からやとさらに近い。
住所:東京都練馬区小竹町2-74-8/最寄り駅:江古田駅
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